2011年07月06日

モンゴルを核のゴミ捨て場にしよう・・・と言う話ではないはず

モンゴルに核処分場を
東芝、米高官に書簡
米原子力大手ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)を子会社に持つ東芝の佐々木則夫社長が
5月中旬、米政府高官に書簡を送り、使用済み核燃料などの国際的な貯蔵・処分場を
モンゴルに建設する計画を盛り込んだ新構想を推進するよう要請、水面下で対米工作を
進めていることが1日、分かった。

モンゴルでの核処分場計画は、新興国への原発輸出をにらみ、モンゴルで加工した
ウラン燃料の供給と使用後の処理を担う
「包括的燃料サービス(CFS)」構想の一環。
米国とモンゴルが主導し、日本にも参加を呼び掛けた。経済産業省が後押ししてきたが、
外務省が慎重姿勢を示すなど政府内に異論もある。

と言うニュースが7月2日の中日新聞の一面トップで報じられました。
(正確なソースは7月2日中日新聞朝刊で確認をお願いします)
「モンゴルに核処分場を」という扇情的な見出し文句は
「日本の出した核廃棄物の捨て場所ををモンゴルに建てる」
というふうに容易に誤解され、大半の読者はそこで「けしからん」で思考停止
してしまいました(うちの家族がまさにこうでした)。

しかし記事を読んでいくと、実際にはかなり違うモノのようです。
記事と、そこから僕が読み取ったり感じたりした主観を交えて書きますが、

これからは新興国(東南アジア、南米、アフリカなど)にも大規模電力需要が生まれる。

化石燃料を燃やす火力発電では、今以上に地下資源争奪戦の色合いが濃くなり、
燃料価格が高騰する恐れがあるので、原子力発電を推進させる。

しかし、原子力発電で使うウラン燃料の濃縮技術は、核爆弾への転用を容易にする。
また、使用済みの核燃料や放射性廃棄物もダーティーボムとして使用可能。
北朝鮮がやらかしかけた事を見れば、危険性は一目瞭然。

なので、ウラン濃縮燃料の精製管理、使用済み核燃料の管理処理は
技術を教えず、施設も各国独自に作らせず、
国際的な施設でブラックボックス的に運用させる。←この施設をモンゴルに建てると言う話

新興国は原発だけ建てて、そこで燃やす核燃料や使用済みの核燃料は
どう作られるのかも解らないままブラックボックスから運び込まれ、
使い終わったら中抜きがないようにきちんとチェックされた上で
またブラックボックスに戻す、と言うように使う。

こういうシステムを作ろうとしてるって話ではないかと。

最初の方で米国とモンゴルが主導し、日本にも参加を呼び掛けたとあるように、
別に日本が言い出しっぺの訳でもなければ、間違っても
福島第一原発で出た放射性廃棄物をモンゴルに捨てに行くなんて話でもないのです。

こういう国際的エネルギー問題の中枢施設を抱えると言う事は、
当然補助金なども貰えるでしょうし、
ロシア、中共など21世紀にもなってまだ帝国主義やってるような国と
隣接しているモンゴルにとっては、攻めにくく、守って貰える国になれる、
独立を維持できるチャンスでもあります。アメリカあたりが駐留軍を置いてくれるでしょうし。
問題点は、肝心な輸送ルートをどうするかって事ですけどね。
ロシアや中共が素直に道を譲ってくれるとも・・・・・


そのような国際的な戦略施設の建設問題でだけであるのに、
日本の今という時期の空気に便乗し、
さも日本が自国で出した核のゴミを他国に押しつける非道国家である
とミスリーディングさせるマスコミ、さらにそれに乗せられ、
扇情的な見出しを見ただけで思考停止してしまう読者層。

民主党政権が生まれて存続してしまっているのもしょうがない事じゃないでしょうか。
民主主義政体の出来具合は、それを選ぶ国民の頭の良さに直接関わってる訳ですしね。


追記
普段から「我々は情報強者」「マスゴミはオワコン」などと嘯いている2chニュース速報板でも
このニュースが流れましたが、ほとんどの人が見出しに踊らされて
「日本は酷い」で思考を偏向させて停止してました。
数人の人が「ソースをちゃんと読め」と指摘していましたが、
誤解されたままの流れが収まらないままDAT落ちしていました。
なるほど、これが自称情報強者の姿なのだな、と再確認&自省しきり。



badjoke at 11:51│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!Bad Joke 

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